外壁材の主流が「モルタル」と「サイディング」であることをご存知の方も多いと思います。
しかし、外壁塗装にあたって何故モルタルやサイディングという外壁材を使用するのか、と考えるとなかなか難しい話になってくるでしょう。
今回はモルタルとサイディングの特性と、使用される理由についてお話したいと思います。
モルタル
モルタルの外壁
モルタルとは
砂、セメント、水を混ぜた外壁材のことです。
セメントと砂は1:2、もしくは1:3の割合で混ぜられることが多いです。
何故モルタルが使われる？
戦後（昭和25年）に建築基準法が改定され、「防火」仕様にすることが求められました。
防火となると「セメント質」の素材が良いとされ、一気に普及されていきました。
モルタルが採用される理由と性質
起源をたどると戦後の建築基準法改定にあるようです。
それまで盛り込まれていなかった「防火」が採用され、セメント質のモルタルが急速に普及していきました。
当時は画期的で防火性はもちろん、デザイン性に優れていることが利点でした。
サイディング（後述）のようにつなぎ目が浮き出たりすることがなく、通気性が良く呼吸する壁と言われたりもします。
しかし、亀裂が入りやすい、天候による経年劣化が早いという欠点があります。
ちなみにモルタルの寿命は約30年と言われています。
外壁塗装
まず、モルタルの劣化状況を確認し、劣化している箇所をコーキングで補修、場合によってはモルタルで補修することもあります。
補修が完了したらようやく塗装に入ります。
職人の手で作り上げるため施工期間が長く、人件費や材料費がやや割高となっております。
さらに職人によって熟練度が違いますので、完成度にムラが出ることも多々あります。
サイディング
主流となっている「窯業系サイディング」を基準にお話させて頂きたいと思います。
サイディングの外壁
サイディングとは
外壁材の一種ですが、セメント質と繊維質を混ぜ合わせて作成される外壁材となります。
窯業系サイディング以外に下記のように
・金属系
・木質系
・樹脂系
といった種類があります。
サイディングが採用される理由と性質
1990年頃まではモルタルが主流でしたが、建物が洋風化して徐々に採用され始めました。
また、1995年の阪神・淡路大震災をきっかけに建物の軽量化が求められるようになりました。
そこで耐久力が高い、防火、軽量であるサイディングにシフトチェンジしていきました。
まずは「軽い」という性質から説明しますと、モノにもよりますがモルタルの約半分の重さとなります。
軽いということは住宅への負荷が下がり耐震性が上がるということでもあります。
ただし、軽いからと言って耐久力が弱いということはなく、むしろ高耐久です。
セメントが入っているのもあり、耐火性も高いです。
また、運搬が容易で工期も短く、モルタルと比較すると人件費や材料費が安いのも特徴です。
加工しやすくデザインの自由度が高いので、お望みの外壁を作り上げることも可能です。
そしてサイディングは工場で造られ、流通します。
機械で製造されるため製品のムラが少なく、完成までの時間も掛からないので工期が短くなります。
ちなみにサイディングの寿命は40年と言われています。
外壁塗装
以前のブログ（←６．外壁塗装の耐用年数が変わるへのリンク）でもお話しましたが、大体10年周期での外壁塗装とお考え下さい。
モルタルのように割れやすいということもないので、いかに高耐久かが伺えます。
まず外壁に痛みを確認し、サイディングの交換か否かを確認します。
上記でお話しましたが、サイディングの寿命は40年と言われています。
余程外壁のメンテナンスを怠らない限り、交換の可能性は低いのではないかと思います。
築10年程度では交換せず外壁塗装に入る形になると思います。
モルタルと決定的に違う点は「コーキング」がある点です。
サイディングとサイディングを繋ぐ継ぎ目のことで、いわゆる接着剤を指します。
※シーリングも同義です
コーキングは5～10年程度で劣化します。
一度外壁を触って頂きたいのですが、つなぎ目のコーキングって弾性があるので劣化が早くなっております。
劣化するとサイディングボードに雨水が侵入し、劣化を早める原因となります。
ですので、外壁塗装の際はコーキングの交換もあると考えて頂きたいです。
まとめ
サイディングとモルタルは外壁という点では共通ですが、性質が全く違います。
そうなると外壁塗装を行う際にも工程が変わります。
また、歴史を追っていくと外壁への手法が変わると同時に塗装の手法が変わってきているのもわかります。
住まいのエステではモルタルでもサイディングでもスピードと質を重視した工事を行ってまいりますので、お気軽にご相談ください。
さいごに
住まいのエステでは下記のご依頼を承っております
外壁塗装
└長年（10年目途）塗り替えをしていない場合に目に見えない劣化がみられることがございます
└目に見えて経年劣化している（シーリングが剥がれた、壁が割れている等）場合はお早目のご連絡を
ベランダ防水（外壁塗装のオプション）
└ウレタン防水による防水加工
屋根塗装
└長年（10年目途）塗り替えをしていない、外壁塗装と同時期に塗装したきりであれば劣化が見られる可能性がございます
・デジタルアンテナ屋根裏移設（屋根塗装のオプション）
└屋根裏に移設し、自然災害からアンテナを守ることが可能です
└雨天時、デジタルアンテナから滴る水（滴り水）による塗装劣化を防ぐことができます
対応地域
千葉県：松戸市、柏市、流山市、船橋市、白井市、鎌ヶ谷市、他要相談
東京都：葛飾区、他要相談
他地域：要相談
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